眼鏡の街、鯖江 - 後編 プラスチックフレーム-
みなさんこんにちは。
前回はなぜ福井県鯖江で眼鏡の製造が盛んになったかについて書きました。今回は実際1本の眼鏡ができるまでにはどういった工程があるのかについて書いていきます。
眼鏡は現在大きく分けて素材が2つにわかれます。1つはプラスチック製品のもの、そしてもう1つは金属のものです。どちらの製造工場も鯖江にはあり、クオリティは世界からも認められています。特に金属加工(チタン)は世界に誇る最先端技術を誇ります。もちろんプラスチック加工も世界で類を見ないくらい綺麗で精密なものを製造しています。
今回はいくつか工場を回った中で、プラスチックフレームを製造していく工程について書いていきます。
プラスチックフレームの原型は板状のもの。通称生地と呼ばれるものです。厚みや、色味はこのタイミングで決まります。
このような板状の物を機械にて加工していきます。
こちらの機械を使います。
削りかすが飛んでいるのがわかると思います。 ここで基本的なフレームのフロントパーツ(前枠)、テンプル(弦)ができます。ただこの段階ではエッジも立っていてフレームの光沢のある状態にはなっていません。そこで次の工程に移ります。
ガラ入れの工程です。
この工程はドラムのような機械の中に、ガラと呼ばれるチップが入っています。チップにもさまざまな種類があり、荒いもので最初に回し、その後細かいもので回していく、2つのドラムでガラ入れの工程を行います。ただ回しているように思うのですが、実はこの工程かなりシビアな工程なんです。ドラムの中に柄が入っていてその中にオイルを流し込むんですが、これが季節や気温、湿度によって全く量が違うそうなんです。熟練の勘が必要になるそうで、工場でも限られた人しか管理することができない非常に難しい工程とのことです。また角をどれくらい立たせるのか、もしくは丸めるのかも時間によって大きく変わってくるそうで、それくらいシビアに行われている工程です。
そしてガラ入れが終わるとフレームはある程度綺麗に仕上がってきます。ここから金属の金具を埋め込んだり、カシメたり、パットを取り付けたりいわゆる眼鏡の形にしていきます。
そして次に行われるのが磨きの工程。メガネを取りつける際に隙間があいたいり、ツルとフロントをつなぎ合わせた際に段差ができたりと行ったことがおこります。これをきっちり滑らかに仕上げていく、そして細かい傷などもけして表面により光沢を与えます。
バフモーターに向かってフレームをあて、綺麗に仕上げていきます。こういった細かいところのクオリティが日本ならではで、隙間なく、金具のラインなどがツルとフロントがつながる場合などもずれることなく取り付けられています。
最後に左右の傾きやツルの角度などを左右揃えてようやく完成となります。本当にさまざまな工程で、多くの人が携わり1本のメガネができます。
1本1本丁寧に仕上げていく結果、製品にならないものも当然出てきます。それくらい1本1本を大切に製造しています。
今回改めて、眼鏡が1本できるまでを生産工場で直接目にすることで、眼鏡の奥深さを感じることができました。この目で見て感じた貴重な経験をお客様に還元していきたいと思っています。ダウンタウンの2人は福井県出身ということもあり、眼鏡に対する愛情、可能性を人一倍強く持ち続けています。お客様1人1人にこれからも最高のプロダクトを提供し続けていくことを、お約束いたします。ぜひ皆様一度ダウンタウンへご来店ください!
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